北見貴志のコラム&ブログ |
北海道のホテルでお客様と コタン温泉にて Reunionアイランドにて |
|
みなさんの旅のお声を待ってます 旅行関連以外はお電話でどうぞ! |
|
★ コ ン テ ン ツ ★ |
|
200719 ネガティブツーリズムからコロナツーリズムへ GoToトラベルキャンペーン 160101 2015年&2016年ゆく年くる年 今年の漢字は「色」 151214 戦争という悲劇が生んだ 74年ぶりの台湾里帰りで少年時代に戻る 151128 謎のパラダイス 無人島プチ旅へ 知的自閉歩行不安でも・・・ 150717 人生最後のご夫婦旅行 北海道小清水原生花園で感動の家族の絆旅 150203 移動権と旅行権における自己責任は自分だけの責任で済むか |
バックナンバー過去のぶろぐ 全国ふりふり探検 ★夢の宝石箱★ |
コロナトンネルの出口が見えてきた中で 20211111
私は旅を通じて様々な方との出逢いがありました。
その出逢いが、今の自分が形成されてきたのものと実感しています。
40年前、京都に憧れを持ち単身上京してきました。
京都の町屋が並ぶ京情緒に惹かれた「ひとり」でした。
京都人のプライドが高く、いちげんさんお断りの世界。
よそ者のわたしにとっては大冒険でした。
ひとりだから、気を許す人も助けを求める人もいない。
京都の人、土地、自然と空気の出逢いが今の自分生き方を見つけてくれました。
人は出逢いによって、生き方が変わるって言われています。
1981年旅行業界に入り、翌年から旅行しづらいお客様の
旅をお手伝いを1982年に始め、1993年旅の夢を叶える旅行会社として
開業し、皆様の応援のおかげで順調に旅行業を営んでまいりました。
COVID19,新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより
今までの暮らしが崩れてしまいました。
2021年11月10日現在、累計罹患者が、1,724,595人に、
人口の72、5人に1人が罹患者という事態になりました。
更に、18,318人の貴い命が
奪われたことに対し、遺族の皆様への哀悼とお見舞いの意を
表したいと思います。
東日本大震災では18425人の命が奪われた事を思うと
声なき声に寄り添い、残された私たちの使命を実感しています。
前置きが長くなりましたが
いよいよコロナトンネルの出口が見え始めてきましたが
ワクチン接種済みでも、感染予防をしながら不安な毎日を
過ごしている事と存じます。
弊社としては、旅行自粛が長期期間にわたり、
「北見さんところは大丈夫やろか」
「何してるんやろ」といったお声をお聞きしています。
確かに、2019年比、2020年は97.5%マイナス
2021年も同様の予想です。
しかし、この2年間コロナ禍だから味わえない価値創造と
出逢い、経験を積ませて頂いたことに感謝しています。
「お金がなければ生きられないって何故だろう」
「今、元気に生きてるだけで幸せ」
「なぜ、人は仕事をするのだろう」生活、出会い、人間形成・・・
「豊かになりたい欲望の大小で末路がわかる」
お得意様から「仕事ないならここで働いてみない?」と誘われ
高齢者デイサービスで介護職員、知的障害者施設で外出支援。
新聞配達もしました。
ワクチン配送業務や、接種会場で運営事務もしました。
どれも、お客様や取引先様からのご紹介。
お客様から食糧支援下さった方々。
コロナがなければ出逢うことがなかった方々に御礼申し上げます。
政府自治体からの支援も活用して、支援金や無利子融資を
活用。この難局を乗り越えてきましたのでご安心ください。
いよいよ、コロナトンネル出口が見えはじめてきました。
個人旅行は少しづつ戻ってきています。
施設様の旅行においては、次年度外出できるかを
行事予定に組み込むなどご相談下されば幸いです。
今は、妊婦さんでいうと4か月。まだ気を緩めません。
6か月、コロナの安定期を迎えるまでは頑張らないと。
弊社としましては、引き続き、夢を叶える旅をお手伝いするため
業務遂行してまりたいと存じておりますので
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2021年11月11日 北見貴志
長い期間ホームページの更新がされず、ご心配をお掛けした皆様に陳謝いたします。
コロナ禍で旅行のエピソードが壊滅状態になり、お伝えしたい情報が皆無になっています。
飲食店のような休業要請が発出されることなく、外出自粛であるにもかかわらず
旅行自粛要請がないだけに、国や自治体からの支援もなく、昨年度の確定申告での所得が
年間所得がナント!64800円。
これでは全く旅行業の運営もできず、副業に頼らなくてはいけないようになりました。
教育機関では、毎年秋〜冬に、京都外大の授業、ホスピタリティツーリズム専門学校大阪の
授業を担当していますが、それだけでは追いつきません。
そこで、新聞配達1か月、夏から、お得意様の2軒の福祉施設様が「うちで働いてみないか」と
お誘い頂き、高齢者デイサービスで毎週水曜日に介護職員兼ドライバーの仕事。
知的障害者施設のひとりの男性を毎週土曜日にガイドヘルプで外出支援の仕事。
大学、専門学校の授業に重ならないように、4件はしごで副業していました。
この春からは、医療従事者用コロナワクチンの配送業務補助をして各医療機関へ
命を繋ぐワクチンをお届けに行く業務をしています。
つづいて、コロナワクチン集団接種会場での運営のお仕事を5月末から従事いたします。
コロナ禍だからこそ、本業の旅行がない分、今でないと経験できない仕事ができることは
掛け替えのない経験です。
デイサービス、ガイドヘルプ、ワクチン関連、新たな人との交流があり、刺激いっぱいの
日々を過ごしています。
いつコロナが明けるかわからないけど、今が健康でいられる自体、幸せだと思い
健康に気つけて頑張っていますので、どうぞご安心ください。
ネガティブツーリズムからコロナツリーズムへ GoToトラベルキャンペーン 20200719
新型コロナ感染症拡大時におけるユニバーサルツーリズムの観点から考える
<はじめに>
誰もがストレスを感じることなく旅や観光を平等に享受できるように取り組むことを、ユニバーサルツーリズムと呼ばれている。
新型コロナ感染症が拡大していく過程で、特措法による、営業自粛要請、外出制限要請などを実施してきたが、
目視できないウイルスの拡散で第二波を迎えようとしている。
そのような最中、経済活性化を目指し、長期にわたり影響を受けている観光業界喚起策として、GoToトラベルキャンペーンを
前倒しで実施することになった。人の移動が活発になれば、おのずとウイルスによる感染は拡大することは実証されている。
しかし、経済の疲弊と健康の両輪を動かす努力をしようとしているが、賛否両論あり、非常にネガティブな情勢である。
そこで、筆者は誰もが旅や観光を楽しめるように、ユニバーサルツーリズムの観点で、GoToトラベルキャンペーンに
おける策定をどうしたら良い方向に向けられるかを考察した。
<GoTOトラベルキャンペーンの真の目的>
本キャンペーンは、新型コロナ感染症拡大による観光経済の衰退、人材流出阻止を目的としたの国策である。
国費1,7兆円を投じるのだが、一部の業界や利用者への補助という見方が多く批判の声があがっている。
確かに、コロナで生活や仕事に影響がでた人は国民の40%前後、影響ない人は57%という世論調査の結果がある。
影響がある人は旅行はできなく今の暮らしを確保するので精一杯だが、影響がない57%の人に消費を促す効果を狙っている。
直接支援される業界は、宿泊業、旅行業、観光施設、物販飲食業、交通機関であるが、それだけではない。
旅行前に美容室、洋服、旅行用品購入。魚料理の漁業関係者、野菜やお米などの農家関係者、お肉の畜産関係者。
リネン業界、お菓子箱の制作等、多岐に経済活性化につながるのである。
影響がない57%の人が消費することは、影響が出た人を支援することになる。
国費1,7兆円を宿泊施設と旅行業者に直接現金支給しても、宿泊約5万軒、旅行業者約1万軒存在し分配したら
1軒あたり約2,800万円になるが、事業規模により差が生じ、関連業者には支援が無くなる。
更に、旅行前の準備消費と旅行中付帯消費が加わるため、国費の3倍程度の喚起策になる。
<広報段階と初期問題>
国民を混乱に導いている要因は、本キャンペーンの最終決定前の段階で、概要だけを発表したことである。
旅行業約款では、旅行契約後、旅行費用が変更される場合は、旅行者の同意を得る必要があり、
旅行費用変更が理由で取消をする場合は、違約料を支払い取消することが出来る。
今回の事案は、確定前の段階を概要のみ発表し、未決定条件であるにも関わらず、旅行契約をした。
後に、東京対象外になり旅行費用が変更されたが、違約料は旅行業約款により、旅行者が負担せざるを得ない現象が発生した。
旅行業者としても、契約前に、旅行条件が変わる場合があると説明するべきかと感じる。
そのため、確定事項の結論が出るまで、一般公表をするべきではない。
更に、本キャンペーンの詳細とはいえ、現場でのあらゆる場面を想定した内容が未発表である。
観光庁が発表している「新しい旅のエチケット」は優しい内容すぎて予防だけであり、
感染者発生時点の対応が一切明記されず、不十分極まりない。もっと自主的に制限かける呼びかけが必要である。
感染リスクが高い旅行であるため、団体旅行中で感染者が宿泊施設内で発生した場合、館内で濃厚接触した旅行者従業員への
PCR検査及び隔離措置を講じるのかどうかや、施設は休館、旅行自体もその場で中止になり、その後の費用負担の所在は
明確にするべきである。その他にもあらゆるケースにおける対処方法を同一時期に開示することを強く要望する。
補助率についても、高額旅館は潤い、家族経営の低額旅館は潤わない現象が生じる。
割引率が高いので、高くて普段泊まれない宿で高級料理を食べる人が多くなる。
実際、石川県和倉温泉で同様の現象が起きている。補助率より一人あたりの単価補助が望ましい。
旅行契約時に割引された費用を支払うことは、その後の感染状況で割引対象外になる恐れや、旅行費用計算が現場任せになり
必ず、計算間違いが発生する。筆者の提案では、旅行後に補助希望の旅行者が、担当窓口で清算(還付)することを希望する。
旅行者の中では、割引不要の人も存在し、ひっ迫している旅行業者が割引金額を一時立替をする資金繰りの問題がある。
理想は旅行申込者全員が、PCR検査を受け陰性者が補助対象とする事が望ましい。都道府県感染状況に関わらず公平である。
その為、準備期間を計算すると、10月開始を希望する。
<東京都発着除外>
除外を東京都と公表したが、当初の立案では、段階的、地域全国の情勢を見ながらとの話だったが、全国一斉に始め、
第二波の最中でも強行して、更に前倒しして実施する。
この場合は、除外を発表するのではなく、実施する都道府県名を発表する方が望ましい。また、除外ではなく、
実施延期都道府県名として表現して欲しかった。
キャンペーン期間中、感染症拡大が全国蔓延し、追加道府県が出現することもある。
除外→排除→不公平性→人権につながりかねない。
更に、東京都内は、伊豆諸島、小笠原諸島も東京都内である。感染拡大していない島しょ部等の除外対象とするかどうかを
検討いただきたい。また、北海道においても振興局単位とする、沖縄県も本島周辺と八重山諸島、鹿児島県、
長崎県など細分化をお願いしたい。
<団体旅行 高齢者対象外>
感染リスクが高い層の方は除外にせざるを得ないかも知れない。
しかし、現場の声は、観光バス事業者は全く対象から外れることになる。
宿泊施設に関しても、団体客(客室稼働率)を受入れることで成り立っている実情があり、個人客だけでは、
付帯売り上げの見込みが少なく、本キャンペーンは骨抜きになりかねない。
そもそも団体旅行は年に一度、同じ時期に積み立て等をした上で決まった予算で旅行されているので、毎年の旅行費用と
変わらずであれば消費者は、損した感情はあるが、問題ないと考えられる。
但し、キャンペーンありきで企画募集する旅行代理店は割引感覚がなくなり、出足は不調と想定される。
更に、宿泊施設は連休土日及びお盆は稼働率が高いが、平日は仕事から勇退した、高齢者が多く利用する。
しかし、高齢者が対象外となれば、骨抜きのキャンペーンになりかねない。
他に、基礎疾患をお持ちの方や障害者は補助対象になっている点も、高齢者より重症化しやすい部類になり、基礎疾患でも
多様な症状の方がいるため、ひとつひとつ整理するだけで時間と手間がかかる。障害者の方でも同様です。
障害者は補助対象になっているが、障害者を優遇することなく、感染予防の観点から、分け隔てなく補助対象者を区分し、
適切に国民が納得いく説明の公表を要望する。
<ネガティブツーリズム>
旅行に行ったら、感染するかもしれない、自覚症状なく感染させてしまうかもしれない。
という旅先で迷惑かけてしまうという日本独特の意識がある。
具体的には、宿泊施設従業員に感染させたら、濃厚接触者になり休業に追い込まれ、地域での風評被害や、
旅行者が悪者にされ誹謗中傷を浴びる。誰にも迷惑かけないといっても、旅先では、必ず誰かと接するリスクが生じる。
そこまでして、今は旅行に出掛けたくないという意識が増大し、これこそ、ネガティブツーリズムと言えるのである。
ネガティブツーリズムは、国を二分化してしまう恐れがある。感染リスクが高いと思われる方及び、
東京都に住民登録している方はキャンペーン除外対象となり、除外対象者=旅行に行くなという心理的な認識があります。
この認識は間違っているという事を全面に打ち出してもらいたい。それは、排除、差別、人権問題になりかねないからである。
このような心理的な圧力ともいうべき条件提示こそが、コロナ対策から逸脱し、原点を忘れないためにも、
ネガティブツリーズムを払拭してもらいたい。
<コロナツーリズム>
前述のネガティブツーリズムの考え方は、日本独特の意識である。制度で縛れても、心は縛れない。資本主義で且つ、
平和国家の日本では、限界がある。
ネガティブ意識では旅を楽しむ事はほぼできないだろう。そこで、コロナを敵とみなさず、味方にして利用する手段を考えた。
それは、コロナツーリズムである。
今しか経験できないのが、コロナツーリズムである。コロナを利用できる旅行はこの期間しかありえない。
周囲の視線を気にして不安を抱きながら旅するネガティブ意識より、せっかくコロナ蔓延しているのだから、
前向きに利用するのである。
具体的な、一例として、旅行者は防護服を着て旅行する。宿泊施設従業員も防護服を着る。一見、奇妙で不自然だが、
今しかできない経験である。防護服が、いつの間のか、トレンド急上昇して、お洒落で個性的な防護服が開発されるだろう。
但し、欠点は、暑さ対策、食事中の服装、温泉入浴時及び、防犯カメラで顔識別できないため事件を誘発する恐れがある。
コロナで楽しむ、コロナで出逢う、コロナで新発見する、コロナで新たな思い出ができる。
国、地方自治体、メディアは毎度ネガティブな話題を取り上げ、街の人のインタビューも暗い話ばかりである。
旅は夢と希望、何が起こるかわからないワクワク感を楽しみにいくのである。是非、前向きに明るい話題でコロナを味方にして
利用する意識を、前述の三者が発信することを要望する。
<ユニバーサルツーリズムの原点から>
誰もが旅を平等に享受できるように取組むことが、ユニバーサルツーリズムである。
現状では、一部の地域と旅行スタイルによって本キャンペーンを利用できない不平等性が見られる。
全ての旅行者にも、全ての観光関連事業者にも、有益な提案は以下の通りです。
本キャンペーン除外対象の方と除外対象ではないが、感染が怖く今は旅行に行けない方。宿泊施設が存亡の危機に迫っており早く
現金売上が欲しい旅行代理店と観光宿泊施設という両者の要望に応えるための筆者の提案です。
先取り旅行券と先取り宿泊券を本キャンペーンの割引対象で発行販売する。
利用したい(支援したい)旅行代理店と、宿泊施設へ事前購入する。有効期限は発行後3年間。
終息後、のんびり温泉入ってリフレッシュしたいという旅行者は沢山います。キャンペーン対象外居住者や
行きたくても行けない旅行者に販売し、旅行代理店と宿泊施設へ早急に現金支援する。
両者とも助かり、経済活性化と持続化にも役立ち、WIN-WINになり、不公平もなくなります。
特に、重篤化しやすい旅行者は時期をずらしたいと考えています。但し、終末期を迎えている方は、
行ける体調の時に実現したいものです。」
<要約 まとめ>
1. 東京除外の表現でなく、対象道府県を発表する。
2. 高齢者団体旅行は平日オフシーズンに稼働するため、再考を要望する。
3. 割引は旅行後、旅行者が還付金請求する。
4. ネガティブツーリズムをコロナツーリズムへ意識改革して、コロナを味方にして利用する作戦を実行する。
一例で旅行者は防護服着用、宿泊先従業員も防護服着用義務により感染防止対策強化を図るとともに、
防護服がお洒落にトレンド急上昇を図る。今しか経験できない旅になり数十年後の話題になり強烈な思い出になる。
5. ユニバーサルツーリズムの考え方を踏まえ、キャンペーン除外地域在住者と不安で今旅行に行けない旅行者の為、
先取り旅行券及び先取り宿泊券を発行販売して、利用したい施設から購入して、
早急に現金化して旅行代理店や宿泊施設へ支援をする。
2017年のことばは「五常」20170101
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
FACEBOOKでの旅のエピソードが主流になりブログ更新がなされていなく失念しております。
旅のエピソードは、FACEBOOKでご覧下さい。FACEBOOKはこちらへ
さて、本年は「五常」という言葉を目指し、お客様へのおもてなしを提供していく所存です。
とは言っても、五常は私にとって生涯の指針みたいなものです。
そもそも五常とは、今からおよそ2500年前の中国春秋戦国時代の思想家「孔子」の基本理念であります。
人は「仁・義・礼・智・信」を重んじるという意味です。
人を愛し、利欲にとらわれず、礼節を知り、道理を得て知識豊富、情に厚く約束を守り真実を告げる人。
世界中の人が武力や言語での争いごとが起こらない平和な社会、人権尊重の社会を目指して。
人を第一に考える人間主義の思想で、私はおもてなしの心で接してまいりたく考えています。
今年は、本業の旅行業務に加えて、教育機関、自治体からの講義講演、委託事業、大手旅行社との
バリアフリー連携事業など、多くのお申し出があります。
孔子の言葉でも言われるように、先人たちの名言は、今の私たちに影響を及ぼしています。
名言を熟読暗唱しても、机上の空論であったり、議論のための議論だったり、マニュアル通りだったり。
先人たちの本質を正確に解釈し、自分の生き様に応用反映して、現実社会に活かす人にならなければ。
J.Fケネディ大統領の就任演説の一説
「国家に対して何を望むかよりも、自分が国家に何を奉仕できるかを考えるべきである」
これを「バリアフリー観光を受入先に望むばかりではなく、私たちで受入先をバリアフリーにする」
孫武(孫子)の兵法の一部
「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」
これを「お客様の心の中を理解し、自分の身の丈を自認すれば、事は実現する」
「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり」
日本では「戦わずして勝つ」の言葉の原型であり、孫武は非戦論者で平和を求めていた。
「人生を左右する事業は、存亡に係る重大事業であり、大いに思慮しなければならない」
孫武の理念は、兵法13篇を殺戮(さつりく)教科書として他人に利用されるのを恐れていたそうです。
元々、世界はひとつの屋根の下で暮らす家族だったが、分裂後、分裂した者同士が
欲にとらわれ、戦争を起こしてしまう。
孫武は平和な世界を目指そうと執筆した兵法が、間違った形で広まってしまったことに後悔した。
欲は全ての生物にあり人間も同様である。しかし、欲が強すぎて野望になったりしてはいけない。
自己満足が強すぎてもいけない。
地球は絶えず動いている生命体であり、その上に我々は大自然の恵みを平等に分けあっている。
天災地変も地球が生きている証拠。
当たり前にあるもの、当たり前にしているものが、あって当然の原理から脱し、全てのものに
感謝しなければならない。
だから、野望による強欲は持たず、大自然の中の一員として、五常を理念として生きるべきである。
先人たちが訴えたい本質を正確に理解して、それを現代社会で考え応用して実践することが
前述の言葉であると解釈します。
一度、どん底に落ちた人ほど、乗り越える力、成長の力を発揮することができる。
裏切られを繰り返し、人の踏み台にされ、惨めな経験を積む人こそが、
人の心を理解して、全ての人を愛する人になれる。そして人間形成へ成長する。
そんな先人たちの功労を種に一歩づつ歩んでまいりたいと存じます。
お客様、受入先さまに、旅で永遠の幸せをもたらせられるよう努力してまいりますので
今年一年、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。 きたみたかし
2015年&2016年 ゆく年くる年 今年の漢字は「色」 20160101
2015年本年もたくさん想い出作りのお手伝いをさせて頂き
誠に有難うございました。
ブログからFCEBOOKへ移行していく中で、読者様からの反響、情報交流が活発になり
嬉しく感じた1年でした。
1月11日かに旅行をスタートに、訪日バリアフリー旅行2件、個人旅行の付添、
団体旅行の添乗。大学や専門学校での授業。地域での講演活動など走り回って
あっと言う間の1年でした。
さて年も2016年を迎え、新春のお慶びを申し上げ、今年も1年
いろんなエピソードを作れるように、張り切っていきたいと思います。
今年の言葉は「色」にいたします。
ひとりひとりの色は違います。その人にとって最高の色を出せるようにとの思いです。
ひとつの色は、他の色と融合して、様々な色に変化します。応用されます。
みんな素敵な色だけど、あなただけの色で輝いて頂けるような1年にしたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 北見貴志
戦争という悲劇が生んだ 74年ぶりの台湾里帰りで少年時代に戻る 20151214
戦争ほど悲惨なものはない。戦争ほど残酷なものはない。(文献引用)
1941年まで小中学校を台湾で過ごした“WM様”。開戦により親兄弟、同級生が余儀なく離れ離れに。
戦中戦後の混乱期、高度成長の激動期を生き抜いてきた男の半生が走馬灯のように蘇る、台湾里帰り旅行。
89歳を迎えたWM様。台湾で過ごした少年時代。家族先生級友の思い出の里へ。
74年間想い続けた台湾里帰りが、周囲の関係者様のご協力で遂に実現しました。
学校との交渉を進めて下さった現地旅行会社、受入学校、ホテル(バリアフリールーム)、
数少ない車いす仕様リフト車など、お世話になり誠にありがとうございました。
WM様の里帰りには、私とトラベルサポーターさんのふたりでご一緒しました。
出入国時や至る所で「ご家族ですか?」って聞かれる程(笑)
3人のチームワークがとれた、良い旅でした。
当時の街並みは、2階建木造建築ばかりでしたが、コンクリートの建物ばかり。
しかし、昔遊んだ砂浜、海、山の景色は同じ。そして、通った校舎が現存。
事前に小中学校へお願いしており、小学校では校長先生のお出迎え後、
児童による歓迎の演奏。“涙そうそう”を聞き入ると、こみあげてくる涙が。。。
きっと一気に74年前に戻ったのでしょう。
歩く事も話す事もしづらく、筆記もできなく、身の回りの事もできないWM様。
しかし、小学校では芳名録にご自身で記名。みんな驚きました。
自分の足あとを残したいとの気持ちの現れですね。
お食事も、広東料理、四川料理など、沢山召し上がり。
北投温泉郷の湯瀬温泉にも、入浴できて気持ちの良い旅でした。
5日間気持ちよく過ごせたのも、WM様の気持ち、トラベルサポーターさんの
笑顔を絶やさず、優しい声かけの質の高いおもてなし、私のバックサポートが
美しく混合した結果と感じています。
最終泊のホテルで就寝前の会話での出来事。
体力、体調的に、これが最後の旅のような空気になった瞬間、
本人様がすごく寂しそうで、まだまだ元気があるぞと、目が輝いていました。
私が「またどこかへ旅に行きましょう!」と話しかけたら
本人様が笑顔で「暖かくなったら、また何処かへ連れて行って欲しい」と
横のトラベルサポーターはニコニコして、「また、3人で行きましょ!」って。
旅は自信と勇気を起こさせるもので、旅は不思議な魔法みたいですね。
旅は人生と同じで、“帰る所があるから、旅なんだ”とつくづく実感しました。
ひとりひとりの夢を普通に叶える。
「生きてて良かった」って、最期に感じてくれるよう、日々ガンバらなくっちゃ。
謎のパラダイス 無人島プチ旅へ 知的自閉歩行不安でも・・・ 20151128
大変スペクタルで、心ときめく2日間でした。
知的に障害のある方にとって、“日常生活では体験できない事をしよう!”と、
施設幹事様の夢。
自閉歩行車椅子利用行動慣れない事への不安、自己主張を言葉で言えないなど。
人口2世帯の島で、無人島生活のような体験をしようと。
しかし、物理的な障壁が。漁船に乗ること。
拒否反応されると、頭がパニック状態になり乗船拒否する方も。
そこで、48名が中型バス2台に分乗し、
リフトバス1台は乗ったまま船にのるフェリーで小島へ。
もう1台は、写真の漁船で秘密の島へ向かいます。
しかし、不安と恐怖から乗船拒否する方がいた場合、
もう一台のリフトバスに乗って小島へ代替案を予定しました。
桟橋にご案内すると、皆さん、拒否反応する方もなく乗船できました。
これは職員様の盛り上げ方が良かったみたいです。
しかし、出航後モーターボートのような速さで
「きゃー、どこ連れてくのぉ〜?」って、
言葉がしゃべれない方が絶叫したりで、大騒ぎ!!
怖くて不安だったと思うけど、意外とすんなり漁船3往復で全員、無人島に上陸。
それからも、課題はあります。
トイレが無いんです。そこで、私の秘密グッズが登場。
キャンプ時の着替えテントと、入浴用シャワーキャリー。
座面の穴におむつパットをビニール袋に入れて装着。
これで心配なく、島のアクティビティを楽しめました。
島では、陸地から協力者のもと、バーベキュー、カヤックボート、
古井戸、山登り探検・・・・・。
帰りの漁船乗船時は、慣れたのか、自ら足をまたいで乗り込む姿にホッと安心。
宿泊先の、下電ホテルさんでは、大盛り上りの宴会でしたぁ。
まず、体験できないことをする。
これが生きていく上で貴重な財産、自信、勇気に繋がるんだな。
私も、トキメキ、トキメキの2日間でした。
人生最後のご夫婦旅行 北海道小清水原生花園で感動の家族の絆旅 20150717
仲の良いこれが本当の「おしどり夫婦」であるとともに、素晴らしい家族。
家族愛に囲まれた旅でした。
ご主人様が奥様に北海道の原生花園は素晴しい。一度連れて行くから。
と言い続けて30年。
53年前にお父様が独身の頃、北海道一人旅をしていたとき、
一番印象に残った小清水原生花園。
昭和29年に昭和天皇が来られ、記念碑があったと。
その後、奥様と結婚し、2人のお子様をもうけ、4人家族の幸せな日々。
7年前、上の息子様が急逝。5年前奥様がアルツハイマー型認知症と診断。
自宅での日常生活ができない状況で
特養に入居。その後も、いろいろな事が家族に襲いかかった。
奥様の認知度が進行していく中で、ご主人様は、今のうちに、
30年前から話していた「原生花園」に
連れて行きたい。って。色々検索し、施設に相談し、弊社に施設様を通じて
旅行依頼がありました。
5月に依頼があり、そして今日、北海道に、ご夫婦様、現地合流の息子様、
トラベルサポーターと私がいました。
3人家族が3日間ずっと一緒にいるなんて、何年ぶりだろう。。。って。
奥様は認知症がかなり進行していて、食べる限度がわからないくらい。
飛行機搭乗前の昼食にあんぱん3つも食べて、機内でりんごジュース飲んで、
女満別空港に着いて、
介護タクシーの後部車椅子固定座席に座り、ホテルへ。
そこで、心配していたことが発生。元々車酔いしやすい体質のお母様。
食べ過ぎ、柑橘類ジュース、揺れが多い車椅子固定座席。走って5分で嘔吐。
ホテルまで1時間30分を、一生懸命頑張って、嘔吐しながらホテル到着。
その日は夕食取らずにベットイン。
2日目おかげで翌朝、元気なお姿。目的の原生花園へ出発。車椅子固定座席ではなく
一般席に抱えて乗車。
近くには、阿寒湖、砂湯、屈斜路湖、知床五湖、摩周湖など有名な観光地が
たくさんあるのに立ち寄ると、体力が心配。結局、小清水原生花園だけにしました
2時間30分ゆっくり観光。昭和天皇の記念碑を見つけて大感動。
展望台への階段15段は車いすのまま昇降。
昼食も簡単に、じゃがバターと、とうもろこし10粒程度。ホテルに14時30分に
着いてのんびり滞在。
長年の夢を実現できてお父様は大喜び。これが最初で最後の旅行って、何度も話して
3日目は朝ごはんを食べて、空港直行。無事に施設へお送りさせて頂きました。
旅にも色々あるけれど、お客様のお気持ちを最優先におもてなしをする。
そこには、家族の状況、お母様やお父様の状況。全てを察知して、
旅というドキュメンタリーを創りあげる。
これが私の使命。これが私の生きがい。これが私の人生。
移動権と旅行権における自己責任は自分だけの責任で済むか 20150203
川の向こうは北朝鮮領 2008年撮影
浦島太郎の玉手箱が真理。
日々生活中の動作は全て自己責任から成り立ってますね。
自己責任の周りには、周囲の関係者にも迷惑や責任がまとわりつきます。
事故、災害、暴動、テロが発生した時、自分の責任で損害をしても
物質的損害、精神的損害は周りの人達に悲しみを与えます。
例えていうと
・スキーで立入禁止区域入り遭難
・山登り中の遭難
・イスラム国と言われている地域に入国して被害
・お体が不自由でも無謀な旅行日程で怪我
・駅員の静止を無視して都合の良い車両に無理やり乗車後被害
人類は、特に制約がない限り、自由に移動できる権利がありますが
自己責任で犯した事象でも、利用した施設、出入国した国にも
精神的、金銭的に管理監督責任が問われます。
誰でも自由に旅ができる権利が、ユニバーサルツーリズムの考えで
これが差別解消による人権です。そこには国籍、性別、身体的特徴、
上下関係も、差別されずに全ての人が等しく旅行できる仕組みです。
人は誰でも、浦島太郎の玉手箱のように開けてはいけないと言われたら
開けたくなるのが真理です。
未開の地、安全上利用ダメと言われれば利用したくなる真理があります。
また、誰もできなかった事を成し遂げた優越感、名声を望む人もいます。
この真理は、壁を乗り越えた(バリアフリー)時、新たな世界、出逢いによって
自分のライフスタイルが生まれることを意味します。
私は、全ての障害物や心の壁を乗り越えるバリアフリー旅行を
実践していますがそこには“安全の確保”が大前提であることを忘れてはいけません
2015年今年の言葉 「こころのマッサージ」 20150101
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になり誠にありがとうございました。
本年も、皆様にいろんなエピソードを紹介していきたく存じます。
旅で、こころのマッサージができるよう よろしくお願い申し上げます。
今年は「心」にしました。
お客様の心の中を理解する。
受入様の心の中をくみとる。
こころのマッサージをすることで、旅行者様、受入様の生きがいに通じるよう
普通に旅を楽しみたくなるように、影から盛り立ててまいりたいと思います。
2014年かがやき総括 新たな一歩へ 141231
この一年は皆様にとって、いかがな年でしたか?
いろんな話題がありましたね。
私にとっては、設立から10年間社会貢献活動の、
バリアフリー旅行ネットワークを退会しました。
そして、時代の流れとともに、新たな第一歩を歩んだ年でもありました。
30年前、10年前と比較すると、受入環境に理解と工夫が進み、
誰でも外出しやすくなりましたね。
そこで、今回は2014年の総括してみました。
●コラム&ブログ旅先体験を FACEBOOKに46箇所63エピソードを徐々に移行 FB
全国旅体験500件超え 重複してきたので、新たなエピソード時にアップ
●10年間続けてきたバリアフリー旅行ネットワークを退会し次のステップへ 20140205
私の思いが詰まっていますので、どうぞご覧下さいね
●我が国の温泉文化 これからどうなる訪日客増加による人権について 20140514
おもてなしの原点は、時間や規則の順守、周囲の姿、心を理解する 閉鎖的な日本文化を・・・
●地獄谷温泉の超難路と白馬熱気球 バリアフリーとは困難を乗り越えること 21040813
車いすのまま「地獄谷温泉、長野県白馬の熱気球」のエピソード
●北海道美瑛のペンション“うねうね畑とくもの月”と旭山動物園 20141022
仙台在住のお客様が京都の弊社に北海道旅行のご利用
利用者の皆様、今年もお世話になり誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 北見貴志
北海道美瑛のペンション“うねうね畑とくもの月”と旭山動物園 141022
美瑛の丘の中に溶け込んでいるようなペンション“うねうね畑とくもの月”
12月にオープンしたところ。仙台のお客様とご一緒に、宿泊しました。
トリプル2部屋、ツイン1部屋で、昇降機付き浴室と車椅子トイレ。
部屋には時計がありません。
親子で経営しているこのペンションは、手作り感のあるお料理+ビストロ風。
真心こもるペンションです。
仙台の親子様3名のお父様が、行けるうちに旭山動物園に行きたいとご依頼を受けて
宿泊先は旭川市内のホテルでなく、あえて美瑛のペンションにしました。
ペンションの周りは、大自然だけで何もありません。だからいいのかも。
4時間に1回は横にならないと身体が持たないお父様のために、
負担を軽くしたプランでした。
旭山動物園でも、東口(山の上)から入場して、下り坂を降りながら正門を出口に。
お猿の習性とか、ゴマアザラシ、ペンギンなど十分すぎるほどご堪能いただきました
温泉に入れなかった(温泉入る体力がなかった)から、
今度は体力貯めて、温泉入りましょうね。
地獄谷温泉の超難路と黒部ダムと白馬熱気球 バリアフリーとは困難を乗り越えること 140813
長野県地獄谷温泉へ歩けない方とご一緒しました。
野生のお猿が露天風呂に入っているところを見たい。
しかし大きな課題が立ちはだかります。今まで、車椅子で見学に来た人はゼロ。
ゲート前で車から降りて、急で舗装されていない急勾配の坂道。延々1、6km。
右が山、左が崖。ガードレールなし、水たまり、石がゴロゴロ、根っこも出ていて、
落ちたら地獄へ真っ逆さま。
なんのとか、リスクをかけて野猿公苑手前までくると
階段60段。
横に階段中程へ通じる坂道。
階段頂上へ通じる急な坂道。
困難な障害物を乗り越える3通りの順路がありました
我々は、階段中程へ通じる道を選択して
、階段まで到達してから、
防災救護用担架を使って、登りました。
もうひとつの班は、急坂を一気に階段頂上へ登りました。
急坂では、車椅子サポートする人の足が滑るほど重力がかかります。
未経験者なら4名態勢、経験者でも3名態勢が必要です。
1.6kmをおよそ30分で走破し受付所には
6段登ってから
また6段降りるようになっておりますが、
建物の下をくぐるような裏通路(幅70cm)は
左側がすぐ崖です。
お猿の露天風呂のために、命がけの挑戦でした
でも達成したときの感動、お猿の笑顔、疲れが吹き飛んだ感じです
「率直に山道を舗装したほうが良いか今のままが良いか」
お聞きしたところ
「今のままが良い」って。環境破壊になるしお猿さんがかわいそう。って。
バリアフリー化は受地側だけ脚光を浴びていますが、到達点が見えません。
本当は、お客様の困難を乗り越えることが必要ではないでしょうか。
黒部ダムも去年50周年を迎えて、扇沢からのトロリーバスが車いすのまま
乗車できるようになりました。そこで、黒部ダムにも挑戦です。
25分前には手続きを済ませて、バスに最初に乗込みです。長いスロープで
トイレも車椅子用がありました。車椅子団体向きではありません。
白馬の熱気球にも挑戦しました。会社HPには、車椅子OKと
公表されていません。
しかし、問い合わせると「車椅子利用のお客様でも可能です」って。
事前予約が必要ですが、無事に空中散歩できました。
座ったままでは、景色が見づらく、私が後ろから支えて、
数秒立ち上がり景色を眺めて、また座りの繰り返し。
出来る出来ないというよりも、まず聞くこと。そして工夫すること。
これが夢、実現への道ではないかな?